2026年10月29日 / 最終更新日時 : 2026年10月29日 佐藤真輔 ニュースレター第107回 老化を制御する遺伝子が見つかった? 1.はじめに 米国ハーバード大学や同国ワイス研究所等の国際共同研究チームは、AIを活用した遺伝子の探索により、SRSF1という遺伝子の働きを高めると、老化した細胞の遺伝子発現や機能が若い状態に近づくことを発見し、本年1 […]
2026年10月15日 / 最終更新日時 : 2026年10月15日 佐藤真輔 ニュースレター第106-2回 2026年ノーベル賞特集 鏡像異性体の謎に迫る不斉合成研究で硤合博士ら2氏にノーベル化学賞 1.はじめに 2026年のノーベル化学賞に、不斉合成の非線形効果と自己触媒作用に関する発見により、東京理科大学名誉教授の硤合憲三博士ら2人が選ばれた。その内容や背景、意義等について考察する。 2.受賞者と授賞理由につい […]
2026年10月15日 / 最終更新日時 : 2026年10月15日 佐藤真輔 ニュースレター第106-1回 2026年ノーベル賞特集 光遺伝学により脳の内部の動きを解明した3氏にノーベル生理学・医学賞 1.はじめに 2026年のノーベル生理学・医学賞に、光遺伝学という、神経細胞の活動を光で制御する技術を開発した3人が選ばれた。その内容や背景、意義等について考察する。 2.受賞者と授賞理由について 今回、ノーベル生理 […]
2026年10月9日 / 最終更新日時 : 2026年10月9日 佐藤真輔 ニュースレター第105回 ヒトからマウスへの脳移植と倫理問題 1.はじめに 米国のスタンフォード大学の研究者らは、遺伝子操作で容積を減らし、機能を部分的に損なわせたマウスの脳に、ヒトのiPS細胞から作った脳オルガノイドを移植した。その結果、マウスの神経系と広範囲に結合し、失われた […]
2026年9月24日 / 最終更新日時 : 2026年9月24日 佐藤真輔 ニュースレター第104回 ヒトゲノムのほぼすべての一塩基変異をAIで予測-アルファゲノム・アトラスが登場 1.はじめに 本年9月、米国のグーグル・ディープマインド社は、AIを用いて、ヒトゲノムで生じる可能性のあるほぼ全ての一塩基変異について、その影響を予測したデータベース「アルファゲノム・アトラス」(AlphaGenome […]
2026年9月11日 / 最終更新日時 : 2026年9月11日 佐藤真輔 ニュースレター第103回 米国NIHを巡る最新の状況について 1.はじめに トランプ政権発足以来、国立衛生研究所(NIH)を中心とする米国の生命科学政策については本ニュースレターでもたびたびレビューしてきたが、今回は、主に前回の報告(第83回 トランプ政権によるNIHへの影響その […]
2026年8月28日 / 最終更新日時 : 2026年8月28日 佐藤真輔 ニュースレター第102回 超高齢者では特殊な免疫細胞が増加している 1.はじめに 大阪大学等の研究チームは、スーパーセンチナリアンと呼ばれる110歳以上の超高齢者等の血液を分析することで、がん細胞等を攻撃する特殊な免疫細胞であるCD4陽性キラーT細胞(CD4CTL)が加齢とともに大きく […]
2026年8月6日 / 最終更新日時 : 2026年8月6日 佐藤真輔 ニュースレター第101回 中国で遺伝子治療を受けた女児が死亡 1.はじめに 中国の上海交通大学の研究チームは、世界初となる脳での遺伝子編集治療を6歳の女児に施したが、患者は施術後1週間で死亡した。しかしその事実は1年以上隠蔽され、また治験にもかかわらず家族から治療費を受領していた […]
2026年7月23日 / 最終更新日時 : 2026年7月23日 佐藤真輔 ニュースレター第100回 ヒト人工精子の作製が近づきつつある 1.はじめに 米国ペンシルバニア大学の佐々木耕太郎教授らのグループは、血液由来のiPS細胞をマウス腎臓内の人工精巣組織で培養することにより、精母細胞まで誘導した。その成果は本年7月、セル・ステムセル(Cell Stem […]
2026年7月10日 / 最終更新日時 : 2026年7月10日 佐藤真輔 ニュースレター第99回 世界で初めてボトムアップ型の人工細胞が作出される 1.はじめに 米国ミネソタ大学の研究者らは、生物そのものを補助的に使わずに、ボトムアップ、すなわち化学物質を用いて一から組み立てることにより、栄養を取り込み、分裂もできる世界初の人工細胞を作出した。今回は本研究の背景、 […]
2026年6月26日 / 最終更新日時 : 2026年6月26日 佐藤真輔 ニュースレター第98回 ヒト胚の正確なゲノム編集のもたらす影響について 1.はじめに ヒト胚のゲノム編集を巡っては、中国の研究者による初のゲノム編集ベビーの作出、各国での規制化の動き、ヒト胚ゲノム編集を行おうとする企業の出現等により、状況が変化してきている。そんな中、米国コロンビア大学の研 […]
2026年6月12日 / 最終更新日時 : 2026年6月12日 佐藤真輔 ニュースレター第97回 トランスクリプトーム時計により老化状態を推測 1.はじめに ハーバード大学の研究者を中心とするチームは、さまざまな哺乳類のデータを用いて、加齢や老化に伴い、遺伝子発現に共通の変化が見られることを発見した。そして、遺伝子発現から老化状態を推定し死亡リスクを予測するト […]
2026年5月29日 / 最終更新日時 : 2026年5月29日 佐藤真輔 ニュースレター第96回 クルーズ船でのハンタウイルスの感染を巡る考察 1.はじめに 本年4月、大西洋を航行中のクルーズ船で、ハンタウイルスへの集団感染が発生した。現時点(5月末)では終息した感があるが、本件について、感染経緯、ハンタウイルスの性質、今後の展望や対策等について分析・考察を行 […]
2026年5月15日 / 最終更新日時 : 2026年5月15日 佐藤真輔 ニュースレター第95回 米国トランプ政権2年目のNIHを巡る政策動向について 1.はじめに 米国の第二期トランプ政権は発足後2年目の半ばになろうとしているが、世界最大の生命科学・医学研究機関である国立衛生研究所(NIH)に関する、同政権での政策の状況はどうなっているか。トランプ政権でのNIHの動 […]
2026年4月24日 / 最終更新日時 : 2026年4月24日 佐藤真輔 ニュースレター第94回 非コード領域のDNAの1文字の変化で性別が変わる? 1.はじめに イスラエルのバル=イラン大学の研究者らは、DNA中の「ジャンク」とされていた非コード領域(タンパク質にならない部分)の配列の中に、性別を決定する信号が存在することを発見し、ネイチャー・コミュニケーション誌 […]